図書館で、絵本は作者ごとに並べられます。(が多いです)
カ行の作者で本棚に欠かせないのが、
かこさとし さん
ほんの一部ですが、ご紹介。
からすのパンやさん シリーズ
我が子は、たくさんのパンが見開きいっぱいに書かれているページを見て、
どれを食べたい?
これー
をするのが大好き。
私自身も、子供のころに、パン屋さんが行列になったところで、「忙しそ〜よかったなぁ」と思ったのを覚えています。カラスの子供たちが成長して…のはなしがあったり、たくさんの○○屋さんがあったり…大人も物語の内容と細やかな絵にひきこまれます。
しろいやさしいぞうのはなし
自分だけ しろい ぞう
それがきっかけでいじめられる。
しかし、火事をしらせたことによってみんなに認められるが…
その火事から子どもを守ろうとするお母さんゾウはなくなってしまう。
特質を持った子にたいするいじめからの克服。という視点と、
子どもを命を懸けて守る母親像、という視点。
両方をあわせもった、深い絵本です。
たろうがらす じろうがらす
この絵本は、お留守番をしているカラスの子、たろうとじろうが、
外に出てはいけないというお母さんガラスの教えを破り、
アラレが降ってきて、雪が降ってきて、それでも続けて遊んじゃって、
熱が出て、楽しみに待っていたお父さんガラスのお土産である、
おもちゃで遊べない、
おかしを食べられない。
という内容。
この本を読んだ後の感想は、次女曰く、
「この絵本って、カラスが雪の中で遊んだら、かぜをひいて、あかんよ、てはなしな だけ やんな」
「だけ」なんだけど「だけ」でもないんです。
深いぃ作者の思いがある。
あとがきには、
子どもは、知らないもの・未経験なものについて、興味を抱き、好奇心を募らせます。(中略)時によると知らないことのために起きる失敗や危険、損傷が起こることがあります。こうした不安から我が子を守ろうとしたり、手間ひまのかかることから抜けだそうとして、ついには子どもたちから未知なものに立ち向かう機会を奪い、意欲を失わせる「キョーアクムザンな人々」にならないよう念じながら、この作品を書きました。かこ さとし
親向けでした。
「キョーアクムザンな人」にはなりたくないょ。
絵本は、読むたびに引っかかるところがちがって、違うとらえ方ができます。
繰り返し読むことも進められています。
ちなみに、長女の感想は、
「どっちがじろうで、どっちがたろうか、わからんかった」
おぃっ!(;゚∀゚)=
とにもかくにも、子にも親にも響く、かこさとしさんの絵本。
おすすめです。
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